■発送の要、「梱包」

オークションでは全国からのお客様とのお取引になるため、作品の受け渡しには運送会社に一任することになります。
普通のお店で売っている商品ですと比較的簡易な梱包でも済みますが、「
模型完成品」ともなると搬送中のアクシデントを防ぐため独自の梱包を行わなければなりません。

ですが、過度なパーツ分解と厳重すぎる梱包を行うと、受け取った落札者様に
「梱包解除>組み立て」に必要以上に負担をかけてしまうかもしれません。

そこでなるべく「本体パーツ」はそのままで、しかもパーツの破損の起こらない梱包を今回ご紹介してみようと思います。

この方法は私がオークションを通じて作品の発送を何度ともなく行ってきましたが、
破損等のクレームは一度もなかったものです。
他の梱包方法もあるかもしれませんが、何らかの参考になれば幸いです。
■今回のテキスト画像は「1/100 ガンダムデュナメス」

実はこの作品を発送するときに梱包のことを書いてみようと思い、撮影していたものです。
ご覧の通り頭部はアンテナが折れてしまう可能性があったので外しておきます。
エアキャップ(通称:プチプチ)を使って手・足をくるんでしまいます。

また上記UP画像をよく見ると分かると思いますが、
「スカート・肩アーマー」など干渉しそうな場所にもエアキャップを細かくカットしたものを挟み込んで「擦れ」を防ぎます。
■ボディパッキング

今度はボディ全体をぐるりと覆うようにエアキャップを巻き付け。
このとき上下にもマスキングテープできっちり固定します。


これでボディのダメージはほぼ完璧に防げます。
塗装されてあるガンプラ完成品の両手足の取り外しは「色剥げ」の危険が伴うためオススメできません。
そこで今回のボディパッキング方法となるわけです。

↓からは武器・各種装備などの付属品の梱包方法の紹介です。

■密閉ビニール袋による梱包

パーツごとに分けて密閉・梱包を行っていきます。
ここからは密閉:チャックのついたビニール袋を主に使用。
最近では100円ショップでも多彩なサイズを扱っていますので、これらをケースバイ・ケースでセレクトするといいでしょう。

■梱包数のばらつきを抑える工夫

GNビームピストルとそのホルスターユニット。
これらの装備一式はそれぞれ密閉ビニールに入れたあと、ひとまとめにしさらに密閉ビニールでまとめてパッケージング。

これで手にしたときのパーツチェックの手間軽減になります。

■箱詰め@

基本キットの箱に入れていきます。
輸送中の「揺れ」を想定しパーツが痛まないようにバランス良く配置していきます。

■頭部ユニット

ガンダムタイプのアンテナ破損は特に気をつけないといけません。
そこでガチャの空きカプセルに封入します。
中で暴れないように綿などの緩衝材を詰めてきちんと蓋をします。
(今回のデュナメスは頭部を外しての梱包ですが、場合によってボディに装着したままのほうが安全なときもあります)

■箱詰めA〜緩衝材敷き詰め

さらに輸送中の「揺れ」を防ぐためパーツの間に引越し用の「緩衝材」を敷き詰めていきます。
蓋をしたとき隙間ができないようにし、横に揺すってみて中身が動いていないようなら作業完了です。

■段ボール封入

緩衝材・新聞紙を敷き詰め、箱と段ボールとの隙間をなくします。
さらなる「揺れ」と「衝撃」の対策というわけです。

■そして発送・・・

梱包用ビニールテープできっちり段ボールをパッケージング、伝票に必要事項を記載し貼り付け。

「配達希望時間」など落札者様の都合を記入ミスなどないよう最終チェックを行い、受け付け窓口に。

以上、「梱包」の流れを簡単ではありますがご紹介してみました。
それとここにはございませんが「作品取り扱い書」を封入する場合がございます。
(メールでお知らせする場合もあり)

これには作品の改造度合いにより通常のキットとは異なった取り扱いの注意など記載していますので、手にとる前に目を通していただければ幸いです。

(2008.11.25)








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