>>上半身比較
上記工作の積み重ねでより緊張感漂うザクに見えるかと思います。
それとここまで触れてませんでしたが、腕部と並んで改修の必要がある箇所、「胸部」です。
1990・7のモデルグラフィックスに掲載されたリファインザクをはじめて見て衝撃を受けて以来、この胸の「段つき」はカトキ版ザクの最大要因といっても過言ではありません。
それがMG化にあたって妙なラインとなってしまい、非常に残念な思いをしたのは私だけではないはず・・・。
ここは絶対改修ポイントとしてエポキシパテを裏打ち>削り込み、盛り付け>ライン出しの繰り返しで当時の設定画稿に近づけました。
>>頭部
■このまま組むと合わせ目が出てしまいますのでモノアイ基部を後ハメ化するため
頭部パーツ下面をくり抜き、さらに干渉する部分を修正。
■口にあたるダクトはプラ板を接着延長+エッジをシャープに、より悪者っぽく。
■マルチブレードアンテナはキットのままの装着ではイメージとかけ離れています。
そこでプラ板・パテにてアンテナの形状・取り付け位置の修正を行いました。
(やはりTV版のアンテナのほうが燃えます!)
■ひさし裏の肉抜き穴はエポキシパテで埋めます。
>>テールスカート
そのまま装着するとサイドスカートとのラインが繋がらないと感じたので
股関節接続部をプラ板で角度修正。
>>フロントスカート
エッジラインが抜きの関係上妙めになっていたりモールドが甘いです。
ヤスリとアートナイフでそれぞれシャープに修正してやります
丸モールドは一旦くり抜き市販パーツに交換。
>>股間パーツ
モールドは深く掘り直し、よりシャープに。
パイプ受けパーツカットし別パーツ化に、さらにエポキシパテで裏打ち後、
削り込んでフロントスカートとのラインに合わせます
>>胴体内部フレーム
引き出し式肩間接などキットのままでも広い可動範囲を誇っているフレーム。
さらに高いアクションポーズ実現のためビス・ナット止め、干渉するパーツをカットします。
これで前後スイング可動が可能になります。
股関節は一旦カットし幅詰めしたあと1.5ミリ真ちゅう線にて補強後上下逆さまに接続しました。
>>腕部
本キット最大の難点ともいえる個所です。
下腕の形状、ラインが出来の悪いひょうたんのようなので改修します。
■内側のパーツは真中からレザーソーでカット後幅詰め、外側からも削り込みライン修正。
■外側の甲にあたるパーツはエポキシパテで裏打ちし、可動範囲に支障の出ないよう注意しながらひたすら削り込みます。
■手首側にはプラ板で1.o延長しエッジは薄くシャープに整形、削り込みで失ったモールドの再生と丸モールドを市販リベットに交換
■さらに肘アーマーの裏がスカスカなのでエポキシパテで埋めます。
(このあたりは0079センチネル画稿を参考に)
>>素組みとの比較
キットのままでも問題ないかと思われましたが、やはり大型化したほうがよりザクっぽくていい感じですね
>>ザクシールド
プラ板にて左右に2.4o、下方に3.6o大型化。
取り付け基部にバーニア輪切りに加工したパーツでディテールUP。
>>素組みとの比較。
スパイクはシャープに、
そしてアーマーから生えたように見えるのが確認できるでしょうか。
さらに丸モールドはピンバイスで一旦くり抜き市販マイナスモールドに交換。
>>スパイクアーマー
ショルダーアーマーのスパイクは一体形成になっておりこのまま削り出そうにもメリハリに欠けると判断。
そこで一旦カットし、キャストブロックからの削り出しから製作、旋盤加工にてシャープに研ぎ出しました。
カット後大穴が開くのでエポキシパテにて裏打ち、半硬化時にスパイクを押し付けて位置決め。
またカトキザクはショルダーアーマーのフチは極薄に描かれていますのでそれに習いエッジをシャープに削り込みます。
ショルダーアーマーはザクの命!ですからここは重要です。
>>連邦仕様のF-2をベースに製作開始。
これにはザクマシンガンが連邦仕様にしかセットされていないといった事情があります。
(頭部上半分はブレードアンテナを装着したいのでジオン仕様のものからコンバート)
この時点ではスパイクアーマー・シールド大型・スカート周りの修正など終えてます。